本当の遺品整理は「仕分け」と「最適化」
お客様の指示に従って、家財道具を処分する…
一見もっともらしいようですが、それは遺品整理ではなく、ただの「不用品の処分」です。
遺品には、誰も着ることのなくなった衣類や、生活に使われていた日用品の他に、本やレコードのように故人が趣味で集めたものを含めて、様々な要素のモノが混在します。しかも生活用品の中には、まだ買って間もない液晶テレビや、冷蔵庫などがある場合もしばしばです。
そのような遺品を全て精査し、まずは「捨てるもの」と「残すもの」に、そして最終的には現金化するものとそうでないものにまで仕分けして、適切に処理することを遺品整理と呼びます。
遺品整理の無駄をなくすために重要なのは、価値が分からないものの取り扱いです。
例えば、もう製造されない真空管のオーディオアンプは、趣味の世界では今も高値で取引されていますし、遺品の中には、価値判断がつきづらい物が多数存在しています。
プロの本当の「値打ち」は、それを目利きすることで、お客様に適切なコンサルティングを行なえるかどうか…
場合によっては、骨董品1品で全ての費用が賄えることも考えられるのです。