孤独死と消臭/遺品整理
2016年02月29日
はじめに、
孤立死は、核家族化が進んだ現代社会では、誰しもに起きても不思議では無い時代と言えるでしょう。特に単身生活を送っていれば、たとえ家族や親族間が疎遠では無くとも、毎日連絡をとられる方は少なく、不慮の事故やお病気で倒れたケースを考えれば、数日から数週間放置状態に置かれる可能性は否めないからです。
特に孤独死は、以下のような環境下で起きやすいとも言えるでしょう。
- 高齢者の一人住まい
- 独身者(配偶者と死別を含む)
- 親族がいないか、いても近くに住んでいない
- 定年退職または失業により職業を持たない
- 慢性疾患の病気を持つ
- アパートなどの賃貸住宅住い
また、疎遠社会では、高齢者にかぎらず、日常生活中におきる骨折など不慮の事故や、何らかの原因で助けを呼べずに衰弱死するケースもありますし、生活に困窮または人生に絶望して餓死されるケースも有ります。
遺品整理士である横浜よろずカンパニーでは、このような状況下の「孤独死現場の遺品整理」を10数年に渡り、数多行ってきました。ただし、ご遺体の腐敗が進み消臭が必要とされるあまりに凄惨なケースが多いため、この遺品整理サイトのブログコーナーでのご紹介は、通常の遺品整理に比べ最小限のご紹介に留めさせて頂いているしだいです。
● その為、このような孤独死という凄惨な状況下で、緊急の消臭及び遺品整理を必要とされるお客様のために、
「思いもよらず孤独死や自殺等に遭遇されたご親族様、あるいは不動産のオーナー様で、急ぎの原状回復をご希望される方の立場を考えた、できるだけお手間をとらせないための形態をとっている特殊清掃サイト」をご用意致しております。
これ以上のお時間の取れないお客様は、こちらの「特殊清掃とは」を御覧ください。
孤独死の遺品整理とは
私共、遺品整理士が承る孤独死現場の遺品整理とは、住居でご逝去後、数日から数カ月後の遺品整理作業となります。孤独死現場は、自然死が殆どではありますが、一般的にDNA鑑定が行われる検視後の遺品整理作業となります。
ただし、現場の環境にもよりますが、死後数日で体液が寝具を通過し、室内に蝿がいれば周辺は蛆だらけとなりますので一刻も早くの遺品整理作業が望まれるわけです。
各、特殊清掃の遺品整理会社によって作業工程に多少の違いがあるとは思いますが、まず始めに蛆の清掃が必須作業となります。
弊社横浜よろずカンパニーでは、近隣苦情を最小限に抑えるために、蛆ハエ除去の前日に、オゾン消臭機を作動させ、事前消臭を行い、建物に染みこんだ強烈な腐敗臭を軽減します。そして悪臭が漏れ出さないよう室内を閉めきった状況下で蛆を除去します。辛い作業です。しかし検視官の方はもっと大変なのではと想像されます。
悪臭を瞬時に消すオゾンミスト消臭
事前消臭が終わったとは言え、強烈な悪臭は家屋や家財に染み込んでいるため1日程度の消臭作業では到底消し去ることは決して出来ません。かと言って、強烈な悪臭が発生し続けるお部屋を開け放して遺品整理作業を行えば、悪臭は数百メートルに及び漂い、近隣よりの苦情が途絶えなくなってしまいます。
そこで、遺品整理業界では、弊社横浜よろずカンパニーのみが持ちうる、悪臭を瞬時に消し続けることができる最新技術のオゾンミスト消臭機を使うことにより、悪臭時による作業効率を上げる事に成功しました。室内中にオゾンガスの霧を充満させながらの作業は、近隣苦情を最小限に留めるだけでなく、我々作業員の救世主でもあるわけです。
もちろん、孤独死現場の遺品整理は、単身者用の冷蔵庫などの家電製品や電子レンジ、液晶テレビ等どこの単身者の生活用品と変わりません。ただしこのような電化製品や日用家財にも悪臭は染み込んでいます。我々遺品整理士は、防護服ガスマスクを着用して最後の清掃まで遺品整理作業を粛々と遂行致します。
孤独死現場の遺品整理後のリフォーム
全ての遺品の整理と回収が行われた後、通常の遺品整理でしたら、ハウスクリーニングを行えば終了ですが、孤独死現場は悪臭が建物に染みこんでいるため、ハウスクリーニングで汚れ及び悪臭がとれる箇所はお風呂場だけとなります。もちろんお風呂場で孤独死が起こった場合は別です。
たとえば、環境にもよりますが死後一周間程度でしたら、ポテンシャルの高いオゾンミストを噴霧した後、ドライオゾン消臭機を数日かければ作業は終了致します。しかし、死後数ヶ月が経過した腐敗臭は、クロスのみならず天井の木材にも柱にも腐敗臭は染み込んでいて取れません。このケースでは、リフォームと平行してオゾン消臭が必須作業となります。
孤独死現場で、困ってどうして良いかわからない等、どのような原状回復が必要な状況でも安心してご相談ください。
ありがとうございました。