遺品整理と生前整理の違いとメリット/横浜
2015年11月25日
今回のご用命は、家屋売却ための家財一式処分の生前整理を賜りました。
横浜の閑静な住宅地に建つ立派な家屋も、シニアのご夫婦でお住まいになるのは不便ができてくるものです。
幾度もお話させて頂きますように立派な家屋があってもご子息たちが家を出た場合、このご時世では駅近のマンションなどを購入して生活基盤を別途作られるのが常。
もうこのご実家には戻られる選択肢は無くなるとのお話は、どこのご家庭でもよく耳にします。
そこで、区切りをつけ家屋を売却して、便のよいマンション等にお引っ越される方が本当に多くなっています。
二通りの生前整理の違いについて
我々がご用命を賜る遺品整理は、読んで字のごとく世帯主様等がご逝去されてから、ご親族様等が、家財一式の整理と処分を行うことです。
ただし、生前整理は二通りに別れます。
1. 入院や入所による生前整理。
2. シニア世代の方が健常なうちに第二の人生をおくるにあたって身辺の整理を行うこと。
まず、入院入所による生前整理では、事故やお病気、認知症、またそこまでではなくとも、何らかのご事情により、ご親族様が行う整理となります。このケースでのお片付け内容は遺品整理とほぼ同じといってよいでしょう。
違いといえば、多少の家財や生活用品を老人ホームや病院に移動する引越し作業が加わることです。
そしてふたつ目の整理は、今回のように第二の人生を送るにあたって、老後に備え、今までの生活様式を見直し、身辺の整理と家屋の整理をすることです。
メリットのある生前整理とは
平均寿命は伸び続け男女平均で83歳。
ただし、健康寿命は73歳と10歳もの開きがあるのです。
もうすぐ死ぬ死ぬと言っている方に限って長生きするとか(笑)。冗談はさておき、死ぬに死ねない時代に突入しているようです。
1. 一つ目のメリット
そこで、60~70代の方が行う生前整理が、増えてきていることも頷けます。
今まで、世界中の苦労を肩に背負ってきた人生(笑)をリセットして、生前整理という方法で一旦肩の荷をおろし、住み替えやバリヤフリーにリフォームをすれば、さらに健康寿命も伸びるのでは無いでしょうか。
2. 二つ目のメリット
また、健常なうちに行う生前整理は、自分の意思でお金を使って整理ができる事にあります。
年を重ねるごと蓄積された知恵を最大限に生かせるわけですので、第二青春を迎えるにあたってこれほど良いことは無いと思います。
お仕事内容
今回は、駅や様々な施設に近い新居に、引越されるものを移動してから、残った家財を整理するという段取りです。
引越も、お若いご家族の転勤引越等と違って、荷物は、思いの他すくなく、新居の少スペースに収まる家財や衣類また、調度品等となり、主に家財は新居に合わせて購入するケースが殆どです。
ということで、殆ど家財を整理するわけですが、建坪が30以上ともなりますとそれなりの物量がございます。まず始めに家の中全てを整理させて頂き、翌日に物置きを含めた家周りの整理となりました。
家屋は売却が済んでいて家屋は取り壊されるそうです。また庭には立派な槇の木もあります。
そこでよく庭木の貰い手がないか?とご相談をうけるのですが、植栽の植え替えには、そのままの状態で3年近くをかけ根巻作業が必要とのことで、それから移動するとなると、貰い手が見つかっても、かなりのコストと年月がかかってしまいますので現実的ではないようです。
また、数カ月後、この場所を通りかかっても家屋はありません。
いずれ、このような生前整理をお考えの方は、生前整理サイトで詳細をご覧頂けます。
生前整理は、人生の原状回復と、より良い遺品整理につながる
このように、生前整理とは人生に於ける一大イベントとも言えるでしょう。
しかし感傷や現実逃避により、それができない人がたくさんおられるのも、また事実です。
より早く現実を受け止め、一日でも早く過ごしやすい環境を整えることは有意義な人生をおくるにあたって、避けては通れない道と思います。
いずれは、果てる命。できることであれば今の人生を楽しく生きるためにも、そして周りの方々にお願いする遺品整理を最小限にとどめスマートに行ってもらうためにも、健常なうちに生前整理を行うことは、まさしく備えあれば憂いなしといえるでしょう。
お金も物もあの世には持って行けませんから‥‥‥。
お客様の今後のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
ありがとうございました。